洗濯機でおしゃれ着洗いをするときのポイント3選と注意点を紹介!

洗濯機でおしゃれ着洗いをするときのポイント3選と注意点を紹介!

「お気に入りの服を洗濯機で洗うのは不安…」と感じる人は多くいます。デリケートな素材の衣類を洗う際、洗濯機の使い方や洗剤選びが重要です。間違った方法で洗濯すると、生地を傷めたり色落ちしたりする可能性があります。

この記事では、おしゃれ着洗いができる衣類の見分け方や、洗濯機でおしゃれ着洗いをする方法、注意点を紹介します。記事を読めば、おしゃれ着を長く使うための洗濯方法を理解することが可能です。正しい洗濯方法を学び、おしゃれ着の洗濯に関する不安を解消しましょう。

おしゃれ着洗いとは衣類の型くずれを抑えながら洗濯する方法

おしゃれ着洗いとは、衣類の型くずれや傷みを抑える洗濯方法です。デリケートな素材や形状を保ちたい衣類に使用します。通常の洗剤では洗浄力が強すぎて、繊細な衣類には負担がかかります。生地へのダメージを少なくするためには、おしゃれ着専用の中性洗剤を使用してください。

洗濯のコースは、弱水流や低温設定で洗濯可能なおしゃれ着洗いを選択します。衣類の摩擦や引っかかりを防ぐためには、洗濯ネットの使用が効果的です。刺繍やボタンのある服は、特に洗濯ネットを使用しましょう。長時間脱水を行うと衣類を傷める原因となるため、短い時間にしてください。

おしゃれ着洗いは、大切な衣類を長持ちさせますが、洗剤や洗濯コースを間違えると効果がありません。洗濯表示マークを無視すると生地を傷めるため、注意が必要です。
» 洗濯ネットの使い方|必要性やメリット・デメリットも解説!

洗濯機のおしゃれ着洗いができる衣類の見分け方

洗濯機のおしゃれ着洗いができるかどうかは、衣類の洗濯表示マークを確認すると見分けられます。洗濯表示マークは多くありますが、おしゃれ着洗いでは、以下の3つを確認してください。

  • 洗濯マーク
  • 手洗いマーク
  • ドライマーク

洗濯マークを確認する

洗濯マークは、水洗いに関する指示です。桶マークで表示され、桶マークがある場合は洗濯機が使用できます。桶の中の数字は、水温の上限を意味します。表示された数字を超えない温度で洗濯してください。桶マークの下に表示される横線は、洗濯の強さです。1本線は弱い力で、2本線はさらに弱い力で洗濯する必要があります。

おしゃれ着洗いをする場合は、桶マークの下の横線を必ず確認してください。桶マークに✕が表示されている場合は、水洗いができません。ドライクリーニングを利用しましょう。

手洗いマークを確認する

桶の中に手が差し込まれているマークは、手洗いを意味します。手洗いマークが付いている衣類はデリケートなため、優しく生地を傷めないように洗いましょう。

ドライマークを確認する

ドライマークは、ドライクリーニング(※)ができるマークです。ドライクリーニングしかできないわけではありません。ドライマークがあっても、洗濯マークがあれば洗濯機の使用が可能です。ドライマークと洗濯マークの表示方法で、自宅で洗濯可能かクリーニング店に出すのかが決まります。以下の表を参考にしてください。

ドライマーク洗濯マーク洗濯方法
あるある自宅でもクリーニング店でも洗濯可能
あるなしクリーニング店で洗濯
なしある自宅で洗濯
なしなしクリーニング店に相談

以下のような衣類は、クリーニング店に出すことをおすすめします。

  • レザー製品やスエード製品
  • シルクやウールなどの高価な天然素材
  • 装飾が多いデリケートな衣類
  • 特殊な加工が施された衣類
  • 縮みやすい素材の衣類
  • 色落ちしやすい衣類
  • プリーツや折り目がある衣類

高価な衣類やお気に入りの服は、適切な方法で洗濯する必要があります。衣類を長持ちさせたい場合は、クリーニング店を利用しましょう。

※ ドライクリーニングとは、水ではなく、特別な溶剤を使用して衣類を洗う方法です。水洗いでは縮んだり、型崩れしたりする可能性のあるデリケートな素材の衣類に使用されます。

洗濯機でおしゃれ着を洗う方法

洗濯機でおしゃれ着を洗う場合は、適切な方法で行うことが重要です。おしゃれ着は、デリケートな素材が多いため、間違った方法で洗濯すると型崩れや生地を傷めます。おしゃれ着を洗濯する方法について詳しく解説します。

  1. 1枚につき1つずつ洗濯ネットにたたんで入れる
  2. 「弱水流」で洗えるコースを選択する
  3. 脱水時間を1分以内に設定して脱水する

1枚につき1つずつ洗濯ネットにたたんで入れる

おしゃれ着を洗う際は、1枚ごとに洗濯ネットにたたんで入れましょう。洗濯ネットを使用するメリットは、以下のとおりです。

  • しわや型崩れを予防できる
  • 衣類同士の摩擦を抑え、生地を守る
  • 衣類の絡まりを防ぎ、洗濯機の負担を軽減できる
  • 洗剤が均等に行き渡り、汚れ落ちやすい

大切なニットやシルク製品などの繊細な衣類は、ネットに入れて洗うと衣類の形状を保てます。衣類をたたんで洗濯をすると、しわができにくく、アイロンがけの手間がかかりません。おしゃれ着を洗う際には、洗濯ネットを使用しましょう。

「弱水流」で洗えるコースを選択する

おしゃれ着を洗濯機で洗う場合は「弱水流」で洗えるコースを選んでください。デリケートな衣類は、弱い水流で洗うと生地を傷めにくく、型崩れも防げます。通常の水流コースでは、シルクやウールなどのデリケートな衣類が傷むため、注意してください。

デリケートな衣類は摩擦や伸縮に弱く、強い水流では生地の表面が毛羽立ったり、型崩れを起こしたりします。おしゃれ着専用の洗剤の使用も重要です。専用洗剤は一般的な洗剤よりも刺激が少なく、デリケートな衣類の生地を傷めずに汚れを落とす効果があります。

脱水時間を1分以内に設定して脱水する

おしゃれ着を洗濯機で洗う際には、脱水時間を1分以内に設定しましょう。長時間の脱水は、衣類の繊維を引っ張り、型崩れや生地が劣化します。脱水を短時間にするメリットは、以下のとおりです。

  • 衣類のダメージを軽減できる
  • 型崩れを予防できる
  • 質感などの風合いを損なわない
  • シワになりにくい

短時間の脱水で水分が十分に取れない場合は、乾いたタオルで軽く押さえて吸い取りましょう。脱水時間を延長すると、生地を傷めたり型崩れしたりすため、避けてください。

洗濯後のおしゃれ着の干し方

洗濯後のおしゃれ着の干し方は、衣類によって異なります。衣類に表示されている洗濯表示マークを確認し、正しい方法で干してください。干し方の種類として、つり干しと平干しを紹介します。

つり干し

つり干しは、衣類をハンガーや物干し竿にかけて乾かす方法です。洗濯表示マークでは、四角の中に縦線と斜線が表示され、組み合わせによって干し方が異なります。縦線と斜線の組み合わせによる意味は、以下のとおりです。

縦線斜線意味
1本なしつり干し
1本ある日陰でつり干し
2本なしぬれつり干し(※)
2本ある日陰でぬれつり干し

つり干しは、型崩れを防ぎたいニットやセーターなどの衣類に適しています。洗濯後は、衣類のシワを伸ばしながら形を整えましょう。つり干しをする際は、裾を上にすると、衣類の重みが下にかかりにくく、型崩れを防げます。ハンガーの肩部分にタオルを巻くと、ハンガーの跡が衣類につくのを予防できます。

乾きを早くするためには、衣類が密着しないように間隔をあけて干しましょう。洗濯表示マークに斜線がある場合は、日陰に干してください。直射日光により、色あせや生地が劣化する可能性があります。室内干しの場合は、窓際やエアコンの風が当たる場所が最適です。窓から日光が入る場合はカーテンで遮光しましょう。

乾燥後は早めにハンガーから外し、シワを整えてから収納すると、衣類の品質が長持ちします。

※ ぬれつり干しとは、洗濯物を脱水やねじり絞りをせずにハンガーなどにかけた状態で干す方法です。

平干し

平干しは、衣類を水平な面に広げて干す方法です。洗濯表示マークでは、四角の中に横線と斜線が表示され、組み合わせによって干し方が異なります。横線と斜線の組み合わせによる意味は、以下のとおりです。

横線斜線意味
1本なし平干し
1本ある日陰で平干し
2本なしぬれ平干し
2本ある日陰でぬれ平干し

平干しは、セーターやウール製品などの重さで伸びやすい衣類に適しています。平干しの際は、生乾き臭を防ぐために、風通しの良い場所を選んでください。室内干しの場合は、窓を少し開けるなどして空気を循環させる工夫が必要です。タオルを敷いた上に平干しすると、水分が吸収されやすくなります。

乾燥後も衣類の形状を保つには、衣類にシワやヨレができないように平らに広げましょう。干す前に裾や袖の形を整えると、乾燥後の仕上がりが奇麗になります。洗濯表示マークに斜線がある場合は、日陰で干してください。直射日光に当てると、生地が変色したり硬くなったりする可能性があります。

平干しは、おしゃれ着を傷めることなく長持ちさせる干し方です。デリケートな素材や形状が崩れやすい衣類は、平干しにしましょう。
» 洗濯物を早く乾かす!天候に関係なく効率的に乾かすコツを紹介

おしゃれ着を洗濯機で洗うときの注意点

おしゃれ着を洗濯機で洗う際の注意点を3つ解説します。

  • デリケートな素材は手洗いする
  • 色落ち対策をする
  • 型崩れ防止対策をする

デリケートな素材は手洗いする

デリケートな素材は、洗濯機の水流で繊維が傷つく可能性があるため、手洗いがおすすめです。手洗いは、以下の方法で行います。

  • 押し洗いをする
  • ぬるま湯を使う
  • 専用の洗剤を使う
  • すすぎと脱水は丁寧にする

手洗いでは、衣類の摩擦を避けるために優しく押し洗いしてください。手で衣類を軽く押して水を通すだけで、汚れを落とせます。衣類の縮みを防ぎながら汚れを落とすには、30℃前後のぬるま湯がおすすめです。おしゃれ着専用の中性洗剤を使うと、繊維への負担が軽減し、素材を傷めません。

洗剤が残らないようにしっかりとすすぎ、脱水は手で優しく水を絞る程度にします。絞りすぎると繊維が傷むため、注意してください。手洗い後はタオルに包んで水分を吸い取ります。型崩れや生地の劣化を防ぐため、直射日光を避けて平干しで自然乾燥させましょう。

色落ち対策をする

おしゃれ着の色を保つためには、色落ち対策が欠かせません。初めて洗う衣類や濃い色の服は色移りしやすいため、他の洗濯物と一緒に洗濯しないでください。色落ち対策は、以下のとおりです。

  • 衣類を裏返して洗う
  • 衣類を長時間水に浸けない
  • 低温で洗う
  • 直射日光を避けて陰干しする

衣類を裏返すと、摩擦による色落ちが軽減します。長時間水に浸けると色落ちしやすいため、洗濯時間は短めにしましょう。市販の色落ち防止シートを使うと、色移りを防げます。洗濯物と一緒に入れるだけのため、手間もかかりません。乾燥時は直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾燥させると色褪せを防げます。

型崩れ防止対策をする

おしゃれ着は、型崩れしやすい素材で作られています。型崩れが生じると、衣類の見た目が悪くなるだけでなく、衣類を傷つけるため、対策が必要です。型崩れを防止する方法は、以下のとおりです。

洗濯方法干す方法仕上げの方法
洗濯ネットを使用する平干しにするアイロンで形を整える
おしゃれ着洗いで洗う適したハンガーを選ぶスチーマーを使用する

洗濯ネットを使用すると、摩擦や絡まりを防げます。洗濯ネットのサイズは衣類に合ったものを選び、余裕を持たせるのがポイントです。洗濯のコースは、おしゃれ着洗いコースを選びます。おしゃれ着洗いコースがない場合は、弱水流で洗濯しましょう。

長時間の脱水は衣類に負担をかけ、型崩れの原因になるため、短時間にしてください。干すときは平干しにすると、衣類の伸びを防げます。ニットやセーターのように伸びやすい素材は、平干しが最適です。平干しが難しい場合は、衣類に適した形状のハンガーを使用してください。

肩部分が広いハンガーや滑り止め付きのハンガーがおすすめです。衣類にシワが生じた場合は、アイロンで形を整えます。衣類の洗濯表示マークを確認し、適切な温度設定でアイロンを使用してください。スチームアイロンや専用スチーマーは、生地に優しくシワを伸ばせます。

洗濯機のおしゃれ着洗いのよくある質問

おしゃれ着洗いに関するよくある質問に回答します。

  • 柔軟剤や漂白剤を使ってもいい?
  • 洗濯表示マークの見方が分からないときはどうすればいい?
  • おしゃれ着が縮んでしまったときの対処法は?

おしゃれ着洗いの疑問を知りたい人は、参考にしてください。

柔軟剤や漂白剤を使ってもいい?

柔軟剤は使えますが、漂白剤は避けましょう。柔軟剤は衣類の肌触りを良くし、静電気を防ぐ効果があります。セーターやブラウスなどのデリケートな素材では、着心地が良くなります。漂白剤は、色落ちや生地の傷みを引き起こす原因です。色柄ものや繊細な生地の衣類には、使用しないでください。

おしゃれ着を洗う前には、衣類の洗濯表示マークの確認が重要です。漂白剤は三角で表示されており、三角の上にバツが表示されていれば、漂白剤は使えません

洗濯表示マークの見方が分からないときはどうすればいい?

洗濯表示マークは、以下の方法で確認できます。

  • 衣類タグを確認する
  • 公式サイトを参照する
  • 専用アプリを利用する
  • クリーニング店で相談する

衣類に付いているタグには、洗濯方法や注意事項が記載されています。高品質な衣類の場合、詳細な説明が付いているため、タグをチェックしましょう。洗濯表示マークの意味がわからない場合は、消費者庁のサイトを参考にしてください。洗濯表示マークを確認できるアプリもあります。
≫ 消費者庁(外部サイト)

アプリには検索機能や説明付きの一覧があり、わかりやすく解説されています。洗濯表示マークを確認しても判断に困る場合は、クリーニング店に相談しましょう。専門知識を持ったスタッフが適切なアドバイスをしてくれます。初めて取り扱う素材やブランドの衣類は、クリーニング店に相談した方が品質を維持できます。

おしゃれ着が縮んでしまったときの対処法は?

おしゃれ着が縮んでしまった場合は、以下の手順で対処してください。

  1. ぬるま湯に浸ける
  2. 柔軟剤を入れる
  3. やさしく引っ張る
  4. タオルで水分を取る
  5. 平干しで自然乾燥させる

ぬるま湯に縮んでしまったおしゃれ着を浸けると、生地が柔らかくなり、伸びやすくなります。水温は30〜40℃が目安です。熱すぎると生地を傷める可能性があるため、注意してください。ぬるま湯に柔軟剤を少量加えると、さらに効果的です。柔軟剤は繊維の滑りを良くするため、縮んだ部分を無理なく伸ばせます。

柔軟剤入りのぬるま湯に浸けた後、衣類を取り出して優しく引っ張り、元の形に整えます。力を入れすぎないように注意し、少しずつ形を戻しましょう。形を整えた後は、タオルで包み込むようにして水分を取ります。タオルを使用すると、生地に負担をかけずに余分な水分を吸収できます。

水分を吸収した後は平干しで、風通しの良い場所で自然乾燥してください。

まとめ

おしゃれ着洗いができる衣類の見分け方や、洗濯機でおしゃれ着洗いをする方法、注意点について紹介しました。おしゃれ着洗いは、衣類の型崩れや色落ちを防ぐための洗濯方法です。洗濯機でおしゃれ着洗いをする際のポイントは、以下のとおりです。

  • 衣類についている洗濯表示マークを確認する
  • 洗濯ネットにたたんで入れる
  • おしゃれ着洗いコースか弱水流で洗濯する
  • 脱水時間は短時間にする
  • 色落ちする衣類は単独で洗う
  • 干すときは、洗濯表示マークの指示に従う

デリケートな衣類は、手洗いで洗うかクリーニング店を利用しましょう。衣類が縮んでしまった場合は、柔軟剤を入れたぬるま湯につけて、優しく形状を整えると元の形状に戻る可能性があります。漂白剤は色落ちしたり、生地を傷めたりする可能性があるため、使用しないでください。

おしゃれ着は洗濯方法に注意が必要ですが、洗濯表示マークの意味を理解すれば難しくありません。洗濯表示マークの指示に従って洗濯を行い、おしゃれ着を長持ちさせましょう。
» 洗濯の正しいやり方を身に付けて洗濯効率アップ!