
食洗機の設置方法が複雑そうと導入を悩んでいる方は多くいます。DIYに慣れていないと、設置方法や必要なスペースに不安を感じるのは当然です。この記事では、食洗機の置き方について準備や実際の設置方法、工夫などを詳しく解説します。
記事を読めば、食洗機の設置に関する不安が解消され、自信を持って導入を検討できます。家事の時間を短縮し、家族との時間を増やす第一歩にするために、正しい知識を身に付けましょう。
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食洗機を置く前の準備

食洗機を置く前に必要な知識として、以下の内容を解説します。
- 設置スペースの測り方
- 分岐水栓の選び方
- 必要な道具の準備
- 設置シミュレーションツールの活用
設置スペースの測り方
食洗機を置く前に、設置予定場所の幅・奥行き・高さを測りましょう。一般的な食洗機のサイズは、幅45cm・奥行き60cm・高さ85cm程度です。ドアの開閉スペースも忘れずに確認してください。扉が前に開くタイプなら約40cm、上に開くタイプなら上部に30cm程度の余裕が必要です。
給水・排水口の位置とコンセントの位置、距離も測定します。一般的に給水ホースは1〜1.5m、排水ホースは1.5〜2mほどの長さです。範囲内に収まるかを確認しましょう。床や台の耐荷重も考慮が必要です。食洗機は水を含むと、30kg以上になる場合もあります。
分岐水栓の選び方
分岐水栓を選ぶ際に注意すべきポイントは、以下のとおりです。
- 蛇口の形状
- 内ねじタイプか外ねじタイプか
- 取り付け部分の径
- 食洗機の給水ホースと接続方式
- メーカー推奨の分岐水栓
お手持ちの蛇口がシングルレバー式なのか、2ハンドル式なのかで、選ぶ分岐水栓が変わります。蛇口の先端が泡沫かストレート、シャワーのいずれかも確認しましょう。泡沫タイプが最も一般的で取り付けやすく、価格も2,000〜4,000円程度と手頃です。
必要な道具の準備

食洗機の設置に必要な道具は、以下のとおりです。
- メジャー
- 水平器
- ドライバー
- レンチ
- プライヤー
- テフロンテープ
- 養生テープ
- 軍手
- タオル
- 取扱説明書
各メーカーによって取り付け手順や使用する道具が異なるため、事前に説明書を読んで確認しましょう。
設置シミュレーションツールの活用
多くの食洗機メーカーのウェブサイトでは、無料のシミュレーションツールを提供しています。シミュレーションツールを使えば、キッチンの寸法や既存の設備に合わせた食洗機のサイズや配置の事前確認が可能です。実際に使用する際は、キッチンの図面やスペースの寸法、既存の水栓や排水位置などの情報を入力します。
3D表示で食洗機の設置イメージを視覚化してくれるため、完成形の把握が容易です。必要な部材や工事の有無も事前に把握できたり、最適な配置を見つけたりもできます。専門知識がなくても簡単に使え、食洗機設置前の不安を解消することが可能です。
食洗機の置き方

食洗機を正しく置く際の手順は、以下のとおりです。
- 食洗機の開梱と初期設定
- 分岐水栓の取り付け
- 給水ホースの接続
- コンセント・アースの接続
食洗機の開梱と初期設定
食洗機を開梱する際は、本体や付属品に損傷がないか確認してください。万が一破損や不具合があった場合は、すぐに販売店や製造元に連絡しましょう。取扱説明書をよく読み、各部品の名称と機能を把握すると、スムーズな設置が可能です。開梱したら、食洗機内部の梱包材や固定テープをすべて取り除きましょう。
庫内には輸送時の保護材が入っている場合が多く、残したまま使用すると故障の原因になります。給水ホースや排水ホースを本体に正しく取り付け、パッキンの状態も確認してください。本体が水平に設置されているか確認し、必要に応じて調整脚で微調整します。
傾いていると洗浄効率が下がり、水漏れの原因にもなるため、注意しましょう。初回使用前に空運転を行うと、庫内の埃や製造時の残留物が洗い流され、清潔な状態で使用を始められます。
分岐水栓の取り付け
分岐水栓の取り付け手順は、以下のとおりです。
- 水道の元栓を閉める
- 既存の蛇口先端を取り外す
- パッキンを取り付ける
- 分岐水栓を設置する
- ネジをしっかり締める
- 水漏れをチェックする
- 操作性を確認する
取り付け作業の際は、安全と確実性が重要です。キッチンシンク下部にある止水栓を閉め、蛇口の泡沫用部品はレンチやスパナを使って丁寧に外します。接続部には、水漏れ防止のためテフロンテープを3〜4回巻くか、専用パッキンを使用するとより安心です。
作業後は、必ず元栓を少しずつ開けながら、全ての接続部をチェックしましょう。分岐レバーの操作がスムーズかも確認が必要です。
給水ホースの接続

給水ホースの長さを確認しましょう。設置場所から分岐水栓までの距離を測り、ホースが届かない場合は延長ホースを用意してください。標準で付属する給水ホースは、1.5m程度です。給水ホースの接続口を食洗機本体の指定された位置に取り付けます。
ねじ込み式の場合は手で締めた後、レンチで1/4回転ほど締め付けてください。締めすぎるとパッキンがつぶれて水漏れの原因になるため、注意しましょう。接続できたら少量の水を流してテストします。ホースが折れ曲がったり、ねじれたりしていないかも確認してください。
ホースはクリップやバンドを使って固定すると、使用中の振動によるずれを防止できます。
コンセント・アースの接続
コンセントとアースの接続は、食洗機を安全に使用するために欠かせません。設置場所の近くに専用のコンセントがあるか確認します。食洗機の消費電力は、700〜1500W程度です。他の電化製品と併用する場合は、ブレーカーの容量に注意してください。電源コードの長さが足りない場合は、食洗機を移動させて対応します。
延長コードの使用は避け、移動ができない場合は電気工事を検討しましょう。アース線は漏電時の安全対策として重要です。漏電遮断器付きコンセントを使用すると、安全性が高まります。
食洗機の置き方の工夫

食洗機の置き方の工夫は、以下のとおりです。
- シンクにせり出して置く方法
- 専用部材を使って置く方法
シンクにせり出して置く方法
シンクにせり出して食洗機を置く方法は、狭いキッチンで作業スペースを確保したい場合に効果的です。シンク前面に、専用の設置台を取り付けましょう。設置台の高さは、シンクの縁に合わせて調整します。食洗機を設置台の上にせり出して置き、給水ホースと排水ホースをシンク内に配置しましょう。
最後にドアの開閉に支障がないか確認してください。設置台の耐荷重は必ず確認し、食洗機の重量(約20〜30kg)に耐えられるタイプを選びます。防水シートやシリコンなどを敷いて防水することも重要です。設置後は必ず水漏れをチェックしましょう。
専用部材を使って置く方法
専用部材を使った食洗機の設置方法は、以下のとおりです。
- 専用ラックや台を使用する
- 高さ調整可能なスタンドを利用する
- 食洗機専用の防振マットを敷く
- 専用キャビネットに収納する
- 排水ホース延長キットを活用する
専用部材を使用する際は、設置場所の環境や家族のライフスタイルに合わせましょう。小さな子どもがいる家庭では、食洗機の前に立ったときに目が届く高さにするよう調整します。賃貸住宅の場合は、壁や床に傷をつけない工夫が必要です。インテリア重視の方には、扉付きのキャビネットタイプが人気です。
使用頻度が高い場合は、開閉の手間を考慮して選びましょう。部材の耐久性を重視するなら、ステンレスやアルミ製が長期使用に最適です。収納スペースを兼ねた台を選ぶ場合は、湿気対策として通気性の良い素材を選ぶと、食洗機の寿命が延びます。
【タイプ別】食洗機を置くスペースの目安

タイプ別に食洗機を置くスペースの目安を解説します。
レギュラータイプ
レギュラータイプの食洗機は、4〜5人家族に最適です。設置には幅45cm・奥行60cm・高さ85cm程度のスペースが必要です。一般的な収納キャビネットの大きさに合わせて設計されているため、システムキッチンに組み込みやすい特徴があります。家族全員の食器をまとめて洗え、時間と労力の節約が可能です。
省エネ性能も高く、手洗いよりも水道代や電気代を抑えられます。多くの機種が乾燥機能付きなため、洗い終わった食器をすぐに収納できる点も魅力です。価格帯は10〜20万円程度と初期投資は少し高めです。長期的に見れば、家事の時間短縮や水道光熱費の節約につながります。
スリムタイプ
スリムタイプの食洗機は、限られたスペースでも効率的に使えるのがメリットです。幅は45cm程度とレギュラータイプと同じですが、奥行きが45〜50cm程度とコンパクトになっています。高さは85cm程度で、キッチンカウンター下にすっきりと収まります。3〜4人家族向けで、一度に食器約40点を洗浄することが可能です。
省スペース設計で、設置場所の自由度が高い点も魅力です。キッチンの隅や作業台の下など、限られたスペースでも配置しやすく、1人暮らしや2人暮らしの方にも適しています。価格もレギュラータイプより安価な場合が多く、5〜15万円程度で購入できます。
スリムタイプ(タンク式)

スリムタイプ(タンク式)の食洗機の特徴は、以下のとおりです。
- 給排水工事が不要
- 約40Lの水タンクを内蔵
- 3〜5人分の食器を洗浄
- 移動や収納が簡単
- 節水効果がある
幅45cm程度・奥行き45〜50cm程度・高さ85cm程度とコンパクトサイズで、標準的なキッチン収納にも収まります。使い方はシンプルで、タンクに水を入れて洗剤を投入し、スタートボタンを押すだけです。工事費用がかからないメリットもあります。購入から使用開始まで、最短即日で利用できます。
プチタイプ
プチタイプの食洗機は、狭いキッチンでも使いやすい小型サイズです。一般的に幅45cm・奥行45cm・高さ45cm程度のコンパクトな設計で、限られたスペースに設置できます。主に1〜2人用に適しており、3〜4人分の食器を洗える容量です。多くのプチタイプ食洗機は、水道直結の必要がないタンク式を採用しています。
設置の手間が少なく、重量は約15〜20kgと軽量で女性でも持ち運びしやすいサイズです。価格帯は3〜6万円程度と比較的手頃で、初期投資を抑えたい方におすすめできます。
パーソナルタイプ
パーソナルタイプの食洗機は、超コンパクトサイズが特徴です。幅が30〜40cm・高さが40〜50cm・奥行きが40〜50cmと小さく、重量も10〜15kg程度と軽量です。キッチンカウンターやテーブルの上に簡単に置けるため、スペースの制約が厳しい環境でも使用できます。
主に1〜2人用で、一度に食器6点程度を洗えます。水道直結が不要なタンク式が多いため、電源さえあれば好きな場所で使えるのが魅力です。洗浄時間は短く、30分〜1時間程度で完了します。消費電力も400〜600W程度と、省エネ性能に優れています。価格帯は2〜5万円程度で、他のタイプに比べてリーズナブルです。
食洗機の置き方でよくあるトラブルと対処法

食洗機の置き方でよくある以下のトラブルと対処法を紹介します。
- 設置場所が限られている
- 分岐水栓の取り付けが難しい
- コンセントの位置が遠い
- 耐荷重の制限がある
設置場所が限られている
設置場所が限られている場合でも、工夫次第で食洗機を置くことが可能です。コンパクトな食洗機を選びましょう。プチタイプやパーソナルタイプなら、カウンター上や小さなスペースでも設置が可能です。空いたスペースを有効活用し、シンク下や空いている収納棚を転用してください。
壁掛けタイプや卓上タイプの食洗機を検討すると、床スペースの節約が可能です。キッチンレイアウトの見直しも方法の一つです。使用頻度の低い家電や食器を別の場所へ移動させて、スペースを確保しましょう。食洗機専用の収納ユニットを利用すれば、効率的な設置が可能です。
移動式や持ち運び可能なタイプを選べば、使用時以外は別の場所に収納でき、柔軟性が高まります。
分岐水栓の取り付けが難しい
分岐水栓の取り付けが難しい理由は、以下のとおりです。
- 水漏れのリスクがある
- 既存の水栓との相性がわからない
- 工具の種類が多い
- 締め付け具合の調整が難しい
- 専門知識が必要になる
分岐水栓の取り付けは、専門的な知識と技術が必要な作業です。水漏れは、微妙な締め付け加減や適切なパッキンの使用が重要です。蛇口の種類によっては互換性がなく、特殊な分岐水栓や追加の部品が必要なケースもあります。
専門業者に依頼する場合は5,000〜10,000円程度の費用がかかるものの、確実な施工が期待できます。タンク式食洗機を選択すれば、分岐水栓自体が不要なため、設置が容易です。
コンセントの位置が遠い

コンセントの位置が遠い場合、最も簡単な解決方法は延長コードの使用です。食洗機の消費電力(約1000〜1500W)に対応した安全なタイプを選びましょう。マルチタップやコンセントタップを活用すれば、複数の電化製品を同時に使用できます。電源コードの届く範囲内に食洗機の設置場所を変更するのも方法の一つです。
キッチンレイアウトを見直し、食洗機をコンセントに近い位置に移動させれば解決します。電気工事業者に依頼してコンセントを増設する選択肢もあります。タンク式の食洗機なら給排水工事が不要なため、コンセントのある場所に自由に設置が可能です。
耐荷重の制限がある
耐荷重の制限への対策は、以下のとおりです。
- 耐荷重板を使用する
- 補強材を追加する
- 設置場所を変更する
- 軽量タイプの食洗機を選ぶ
- 専門家に相談する
食洗機は水を含むと30〜40kgにもなるため、設置場所の耐荷重確認が安全面で欠かせません。一般的なキッチンカウンターの耐荷重は、50〜80kg程度です。築年数や素材によって差があるため、注意しましょう。耐荷重が心配な場合には、厚さ2cm程度の耐荷重板を敷くと、重量を分散させられます。
市販品は2,000〜5,000円程度で購入が可能です。マンションでは、管理規約で設備変更に制限がある場合もあるため、重さが気になる場合は事前に確認しましょう。
まとめ

食洗機の設置は、適切な準備と正しい手順を踏むことでスムーズに行えます。設置前の測定や分岐水栓の選択、必要な道具の準備が重要です。給水ホースやコンセントの接続にも注意しましょう。スペースに制限がある場合は、シンクにせり出す方法や専用部材を使用するなどの工夫ができます。
食洗機のタイプによって必要なスペースが異なるため、自宅の環境に合わせて選びましょう。設置時によくあるトラブルを事前に理解し、対策を講じると、問題を回避できます。
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